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北限の蓮調査

 投稿者:土肥 哲英  投稿日:2009年11月22日(日)12時29分58秒
返信・引用 編集済
    花蓮のシーズンも終わり、敗荷の時期を迎えています。大阪の「咲くやこの花館」では1年中いろいろな花が咲きそろっていて、蓮の蕾も立ち上がっているとのことです。
  最近、今年の写真データ整理に追われて蓮のHPから遠ざかっていましたが、久しぶりに開いたところ、池上氏の投稿が掲載されていて、私の撮影スタイルまで添えられています。「謝謝、謝謝!」です。撮っている自分が撮られているとは…、全く気が付きませんでした。
  私事で恐縮ですが、ここ数年は主として山の写真を撮り続けてきましたが、この8月に地球の北限の蓮調査に参加する機会を得ました。この計画全体の報告は、来年1月の機関紙『蓮文化だより』に載せられることになっています。私は残念ながらロシアまで足を延ばす日程がありませんでしたが、同行の人から「咲くやこの花館」のコンテスト応募(海外の部)の勧めがあり、期限ぎりぎりに間に合ったのが今回の入賞作品です。
  「その場にいなければ写真は撮れない」とはごく当たり前のことですが、今回、このようなチャンスを作っていただいた方々に厚く御礼申し上げます。入賞作品は、中国・黒龍江省の虎林にある「月牙湖」で撮影したカットです。黒龍江省では肇源という地の「蓮花湖」も訪れました。ここもよく整備されていますが、この「蓮花湖」の中には女性像が見られました。この地には蓮の仙女伝説が残っているとのことです。湖畔に建っている管理棟のトイレの壁タイルには、添付画像のような女性画がはめ込められていました。
 

再び、周茂叔愛蓮図

 投稿者:三浦功大  投稿日:2009年11月22日(日)08時52分22秒
返信・引用 編集済
  11月14日の蓮談義で出光美術館で展示されている(12月20日まで)「周茂叔林和靖屏風」の愛蓮図を紹介しましたが、今秋、もう二幅の周茂叔愛蓮図が、横浜の「三溪園」と足利市の「草雲美術館」で展示されています。どちらも初見です。
1点は、11月30日まで、横浜の三溪園で、「原三溪と美術 ─ 蒐集家三溪の旧蔵品」が開催されています。実業家で美術品を愛した、原三溪(本名 富太郎 1868〜1939)が、生前に収集した膨大な美術品が、戦後、文化庁や諸処の美術館に買い取られましたが、今回、主な旧蔵品が里帰りして展示されています。これらの中には国宝や重要文化財に指定されているものがたくさん有ります。三溪が所蔵していた中に、室町時代後期の画僧の、小栗宗丹筆「周茂叔愛蓮図」(写真上 部分)がありました。蓮図の白眉は、孔雀明王像(国宝 東博蔵 平安時代)でした。他の蓮図は、白描楊柳観音図稿本(鎌倉時代)、宮本武蔵「蓮池翡翠図」(三幅対の内 江戸時代)、原三溪「敗荷」(昭和3年)、渡辺華山筆「十友双雀図」(文政9年)などが展示されています。
もう1点は、足利市出身の文人画家、田崎草雲(1815〜1898)の住まいを美術館にした、草雲美術館で「草雲の継承 ─ 翠雲・柳渓・魯牛」展が開催されています。(〜12月20日まで)草雲の弟子の小室翠雲筆「周茂叔愛蓮図」(写真下 部分 個人蔵)がありました。同題画ですが絵柄の違う小室翠雲筆「周茂叔愛蓮図」は、『蓮文化だより』9号に掲載しています。草雲が使用した画室には「蓮岱画屋」(どうゆう意味なのかどなたかご教授ください)の扁額が飾ってありました。
 

土肥さん 入賞おめでとう

 投稿者:池上正治  投稿日:2009年11月18日(水)05時05分22秒
返信・引用 編集済
  ございます。蓮文研会員の蓮の写真が入賞したことは、蓮文研の誉れです。
こちらの記憶にまちがいが無ければ、あの写真は、去る8月5日早朝、中国最北の黒龍江省の東部、1筋の川を隔ててロシア、という虎林にある月牙湖のものでしょう。まさに「北限の野生蓮」という景観でした。念のため、入賞作品にたどり着くまでは:
  咲くやこの花館(で検索すると、公式ホームページが出ます)
    → (トップページから)咲くやこの花館ニュース
    → 新着情報  → 2009フォトコンテスト入賞発表
    → 第13回咲くやこの花館フォトコンテスト
          「部門2」花と緑をテーマに海外で撮影したもの「海外優秀賞」
と進んでください。そこに見事な、土肥哲英さんの写真があります。ところで、写真を撮っている人は、忘我の境地というか、自分が被写体になっていることなど気づかないものです。その証拠を1枚、下に。
 

ユートピアと蓮

 投稿者:三浦功大  投稿日:2009年11月14日(土)10時13分19秒
返信・引用 編集済
  出光美術館で「Utopia ユートピア 描かれし夢と楽園」(12月20日まで)展が、開催されています。楽園、理想郷に興味ありますので見てきました。
 展示は、1 夢ものがたり─夢見と夢想、そして幻想。2 描かれし蓬莱仙境─福寿と富貴。3 美人衆芳─恋と雅。4 花楽園─永遠なる四季。の4部構成でした。
 パンフレットには、「本展では、ユートピア(理想郷)をテーマに、絵画、工芸の優品、約60件を展示し、古来描かれてきた<夢>と<楽園>の知られざる特質を探ります」とありました。ユートピア(理想郷)は、人々の永遠のテーマですので、どのような展示品が並ぶのか興味しんしんでした。企画力は評価しますが、展示作品から理想郷をイメージするには
難しいように思いました。

 蓮の展示品は、「青白磁刻花蓮池文枕」(景徳鎮 南時代)、山本梅逸筆「四季花鳥図屏風」(1845年)、写真上。
 狩野深幽筆「周茂叔林和靖図屏風」(六曲一双の内)・周茂叔が絵描かれている右双の展示は11月29日まで)なお、右双の周茂叔図は、『蓮文化だより』8号の「蓮が描かれた世界3」で紹介しています。写真下。
 柿右衛門『色絵周茂叔愛蓮文大皿』(江戸時代前期)がありました。
 

装丁に蓮の花の書籍

 投稿者:三浦功大  投稿日:2009年11月10日(火)12時01分16秒
返信・引用 編集済
  蓮の花の表紙の書籍を少々集めていますが、最近入手したものを紹介します。
左。『蓮は咲き乱れる』(しの発行 2005年)、表紙が蓮の花だったので、求めましたが、本文の冒頭に「白蓮の姿は酷く可憐で。ああ、綺麗だ。微笑みながら、ずっと昔のことを思い出していた。まだ花開く前の、迷い咲きの白蓮の姿を」とあるだけで、後は蓮はでてきません。
中。『うえの』(2004年7月号)、ごぞんじ、不忍池ですが、蓮の花と、バックは合成でした。
右。 松乃藍 著『蓮花(はすはな)の散る』(二見書房 2009)内容は捕り物の時代小説で、表紙が珍しかったのとタイトルに蓮花がついていましたので、内容に期待しましたが、蓮の花の描写は1ヵ所「ごらん蓮が満開ですよ」しか出てきませんでした。
 

少々長いですが、

 投稿者:三浦功大  投稿日:2009年10月30日(金)18時03分16秒
返信・引用 編集済
  読書週間だそうですが、最近読んだ下記の本の〔俳諧は花の街道〕の項に「蓮の花」(82〜85ページ)の章がありました。少々長いですが紹介します。筆者は一茶の研究家のようです。
 伊藤晃著『小説・信濃の一茶のいる風景─「花」の面影のほとり』(2008年  講談社出版サービスセンター)

17 蓮の花
 さわやかな水音に誘われて、一句できた。
   せゝなきの樋(とい)の口迄蓮の花
 音ともいえない音の、「瀬々鳴き」(せせらぎ)が、情趣深い。花は紅白、蓮池を一巡してくると、番屋の文蔵老夫婦が酒の支度をして待っていた。
 「いやいや、見事な花の苑。蓮もいいね」
 信濃の一茶は、感動を大きな声にした。月船(げっせん)は、ただ笑っている。
 降りはじめたばかりで、まだあまり濡れていない一茶と月船の傘を、迎えた文蔵が受け取ってすぼめる。
 「さァ、どうぞこちらへ」
 用意の小座敷へと二人を導くには文蔵の女房で、そこからも蓮池が一望できる。
 「ま、こんなところで一杯やるのも、たまにはよござんしょう」
 もてなす月船の顔は、丸くにこにこ光っていた。二人は同年輩で、気心が会う。
 「それにしても豪勢なもんだね、月船どん。花見のできる蓮池をもっているなんて、そうざらにあることじゃない」
 かねて聞いてはいたのだが、実地にみて、一茶は心底感心した。「番人付きの池」と言おうとして、文蔵の手前慎んだ。夫婦はここに、寝泊まりの家まで与えられている。
 座に落ち着くと月船は、また池づくりの苦労話をした。それが面白い。
 「七年かかりましたね。田圃を買って、掘り抜き井戸を掘って、土手を築いて、垣を結い、蓮根を植え、また蓮根を植え……。しかし、時に花見のお客さんは押し寄せても、茶代も置いて行かないようで……。
 月船は愉快そうに笑った。むろん、「茶代」は冗談である。そして、付け加えた。
 「文蔵どんが、はじめからよくやってくれました。おつねさんも……」
 一茶の胸には、また一句浮かんだ。
   けふもけふも茶をたふされつ蓮の花
 使用人を呼んで「どん」「さん」とする月船に、一茶はあらためて敬意を覚えた。下総布川の廻船問屋、豪商伊勢屋善兵衛こと古田月船の人柄、そして商売繁盛の花が咲く根っ子のところを、ゆくりなくも見せてもらったような気がした。「おつねさん」は文蔵の女房の名である。
 その「おつねさん」のお酌で、真昼の小宴は進んだ。蓮の花の香に包まれて、これは極楽のようである。
 「池の水がゆっくり西へ流れていたのは、東の端にあった掘り抜き井戸のせいなんだね。落ち口では音立てて、せせらぎになっていたっけ」
 一茶は「せせなき」の句の情景を思い浮かべて、雨の向こうを振り返る。
 「ああ、あの流れの具合も、毎日文蔵どんがみてくれています」
 「文字通り花守だね」
 顧みると当の文蔵は、盃を手にして小さくなっている。
 「花守 ─ はよかった。宗匠。たしかに花守ですよ。この人たちは」
 言われて、「花守」がわかったのかどうか、ぎこちなく月船に酌をして、「おつねさん」ばかりがにっこりした。若いころの魅力を偲ばせるものが、なお女の口元に漂う。
 「実はね、宗匠。 この二人には、本当にお花ちゃんという愛娘がいたんだよ」
 月船は急に、そんなことを言い出した。
 「だ、旦那様。そ、それは……」
 慌てて、月船を拝むようにした。止めてくれというのである。
 「そうかそうか、わかった─」
 すぐ月船も話を止めた。隠された事情の深さを思わせて、心なしか文蔵の顔色が変わったように見えた。
 河岸の伊勢屋の本宅に帰って、一茶は月船から聞いた。文蔵夫婦の一人娘の「お花ちゃん」が、二十年も前の金比羅様の祭礼の晩、人掠いに掠われたとは表の話で、実は地方(どさ)回りの若い旅役者と駆け落ちして、今はどこか他国で暮らしているらしいということを。田舎には、よくある話である。
 日記を兼ねた『享和句帖』を書きはじめて二日目、享和三年四月十二日、一茶は布川辺にいた。蓮の句四句を連ねる。
 十二日 雨
   せゝなきの樋(とい)の口迄蓮の花
   二日ぶり夜は明けにけり蓮の花
   蓮の香をうしろにしたり岡の家
   けふもけふも茶をたふされつ蓮の花
 なお、古田月船の次の句は有名である。
   花守が余所(よそ)の花見る月夜かな    月船

 写真は紅白の蓮の花咲く蓮池です。埼玉県日高市にて2009年7月。イメージ写真です。
 

Re: レンコンは作らないのですか?

 投稿者:イマニシ  投稿日:2009年10月27日(火)12時29分46秒
返信・引用
  > No.729[元記事へ]

山本さん、ご返信ありがとうございました。
光の強さの問題がありましたか・・・。温度で騙せても光でバレてしまうのですね。
トマトやキュウリは案外簡単に騙せるようですのに、蓮は賢いですね(^_^)。
地球に乗っかっている生物がみな、ぐるっと太陽の周りを回る地球が今どの辺にいるかを知っていて、自分を変化させながら生きていると考えると、生物は地球を構成する細胞のひとつひとつの様な気がしてきて、そら恐ろしいような感じもいたします。

>直径2cm程のレンコンを作り、休眠状態に入ります。
熱帯性蓮も、やればできるのですね〜♪
結局、大昔に寒い方へ移動した熱帯性の蓮が、越冬の為にレンコンを作れる変異を獲得して、現在温帯地域で見られる普通の蓮になったのでしょうから(無学な者の勝手な推測ですが)、熱帯性蓮もレンコン作りの才能はあるのですよ、きっと。(笑)
もしそうなら!絶対にレンコンを作れない品種というのがあったら、それが最も古くから有る品種かも知れませんねー。
それはそうと、最も古くからある原種の蓮がどんなお花なのか。見てみたいです。
研究している方々の中では、もう判明しているのでしょうか?
 

Re: レンコンは作らないのですか?

 投稿者:山本和喜  投稿日:2009年10月23日(金)02時25分59秒
返信・引用
  > No.728[元記事へ]

イマニシさんへのお返事です。

レンコンの形成についてですが、近年まで、熱帯性の蓮はレンコン(越冬芽)をつくらないとされてきました。僕の経験では、日本において、いくら水温を30℃に保ったとしても、光の強さが弱くなる12月には、生育を停止してしまい、直径2cm程のレンコンを作り、休眠状態に入ります。ただ、葉はある状態を保ち、花は勿論、咲きません。ただ、1ヶ月もしない内に新たな浮き葉を展開し始め、5月上旬から再び開花します。水温が5℃以上ないとレンコンをつくることも、生育の継続も不可能となり、枯れてしまいます。近年まで、整った設備がない場所での栽培例しかなかったため、熱帯性蓮はレンコンの形成がみられず、冬に枯れるというのが定説になってしまったようです。僕の職場では、今年で3回目の冬を迎えます。光が弱くなってきたため、そろそろ花も終わりに近づいて来ました。オーストラリア野生蓮以外にも、三浦理事からご恵与いただいた、タイの熱帯性を示す園芸品種も、未だ元気に開花しています。中国の張先生とも、お話したのですが、熱帯性蓮という言葉は、適切ではないのですが、今のところ、妥当な文言がないため、とりあえず使用させていただきました。熱帯性蓮は、分根のタイミングが難しいのと、低温多湿から、通常なら心配のいらないうどん粉病がでるので、その2点で困っています。
 

レンコンは作らないのですか?

 投稿者:イマニシ  投稿日:2009年10月22日(木)23時11分29秒
返信・引用
  山本様
こんな季節に元気な蓮がどこかで咲いているのかと思うと不思議なような嬉しいような気が致します(^^)。
温室は年中夏の気温という事でしたら、蓮はレンコンを作らず、そのまま咲き続けて冬を越すのでしょうか?興味深いです。
 

開花・継続中!

 投稿者:山本和喜  投稿日:2009年10月21日(水)00時44分6秒
返信・引用
  屋外では、黄葉や枯れ葉が目立つ季節となって参りました。きっと立派な蓮根ができているはず!?職場の温室内(池)は、年中水温が28〜30℃に保たれているため、この季節になっても蕾の姿が見られます。花も少なくはなりましたが、ポツリ、ポツリと忘れた頃に開花しています。写真は、2〜3日前に開花したものです。品種(種)は千島理事にご恵与いだいたオーストラリア野生蓮です。5月から出蕾がみられ、約6ヶ月に渡り、咲き続けています。何月まで花が見られるのか、興味深く見守りたいと思います。  

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